2010年4月アーカイブ

ライフログのすすめ[書評]

クラウド、ライブ動画共有など最近の新しい技術の裏には、ストレージとネットワークにかかるコストが劇的に下がっていることが要因となっているサービスが多い。

ライフログという考え方は、人生のすべてをデジタル情報として記録・記憶するという考え方だ。ストレージとネットワークのコストが限りなく0に近づいている今、「すべてを記憶する」ということは、かなり現実的だ。(本文中に指摘されている様に、フォーマットの継続性は問題になるとおもうが。。)

「記録する・記憶する」に比べると「デジタル化する」側はまだまだ進歩の余地があるように思う。今の技術で本気ですべてをデジタル化するのは、かなりやっかいだ。ビデオをとる、書類をスキャンする、GPS装置で位置を記録する。現在の技術では実際の行動と、これらのデジタル化をシームレスに続けるということは、かなりの困難を要する。センサー技術、カメラ技術、解析プログラムなどはこれからさらに進化が進む分野となるだろう。

ライフログには、本文でも指摘される通り、さまざま問題を抱えていることも確かであり、反対するひとも沢山いるのは確かである。ただ、ライフログの技術はまちがいなく進歩していき、サービスが乱立していくことは間違いない。

そのような世界の中で、人間はどのような場所でクリエイティビティーを発揮し、人生を楽しくして行くか。コンテンツのないライフログは面白く無いし、楽しい人生のライフログのほうが楽しいはずだ。

そういえば、十年前のSFCのコンソーシアム[SOHOT]で、このライフログについて言及していた方がいたのを思い出す。ライフログの件にかぎらず、非常に冷静に未来をみていた人だったように思う。

中盤で冗長に感じる所もあるが、これからの技術のベクトルを知る上では読む価値がある本だと思う。




参考サイト
MyLifeBits
http://research.microsoft.com/en-us/projects/mylifebits/

viconrevue
http://www.viconrevue.com/
http://japanese.engadget.com/2009/10/20/viconrevue/

プロフィール

山崎 薫 (株)スパーズ
http://www.spurs.jp/

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