3月11日の東日本大震災よって引き起こされた原子力発電所の事故によって、情報のあり方が大きな問題となりました。


政府の出す情報が果たして信用できるのか、東京電力と政府の発表と異なる情報がでるなど、情報による混乱がおきました。
そんな中、少し前からユーザー登録していた環境の情報を共有するサイトPachubeで放射能情報を共有する動きが活発になりました。


TwitterやYoutubeによって、テキスト情報や動画情報はマスコミを通すことなく、人から人の手に渡るようになりました。今回の震災においても(いわゆる)ソーシャルネットワークが情報の伝播に大きな役割を果たしたことは間違いないと思います。
そのような生の情報に慣れたユーザーが、放射能の情報について、(手際が良いとは言えない)政府や東京電力の発表、マスコミの報道を盲目的に信じることができないのは当然の流れでしょう。逆に、個人が観測したデータは精度の問題はあれど、情報を隠蔽したり改ざんしたりされる可能性はとても低くなります。同時にそのような情報ソースは、政府が矛盾したデータを発表するような事の抑止力にもなります。
pachubeが環境情報を共有するためのバックボーンを提供していたので、個人が設置したガイガーカウンター(放射線線量を測る装置のひとつ)を利用して計測した情報をpachubeで共有化し、政府やマスコミを通さない情報を得ることができるようになってきています。観測方法の差異など課題もありますが、政府などの一元情報に頼らずに、環境の情報を共有化するということは、とても良いことだと思います。
ただし、TwitterやYoutubeが抱えるような課題は、環境情報の共有化でも課題としてあげられるでしょう。特に、情報のソースが増えることによって、読み手側のリテラシーが要求されるようになることは、とても重要だと思っています。マスコミの情報を鵜呑みにしていればよかった状況とは違い、数多ある情報を取捨選択し、どのような行動につなげるかは、個人のリテラシーに依るところが大きくなります。
また、このような情報にアクセス出来ない人がまだまだたくさんいることも、頭に入れて置かなければならないことだと思います。
課題はまだまだありますが、pachubeなどのサービスによって、環境の情報が個人を主体として発信され、共有され、利用される機会がもっと増えるようになれば良いと思っています。
